アーティストの体調不良などでライブが中止になることも増えてきました。
自分や家族の体調不良、悪天候でライブに行けなくなることもありますよね。
そんなときに備えて、ホテル代や交通費、チケット代などをカバーしてくれる保険があります。
この記事では、どんな保険があるのかを分かりやすくまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
◆ライブが中止になったときに遠征費用を補償してくれる「Travelキャンセル保険」について
◆チケット代を補償してくれる「チケットガード」について
◆体調不良や子供の風邪でも保険がおりるのか
◆台風や大雨で交通運休・遅延の場合でも保険がおりるのか
◆保険料はどれくらいかかるのか
◆旅行キャンセル保険は本当に必要なのか
ライブに行けなくなった時の保険|公演中止・体調不良・悪天候

せっかくライブに行く予定だったのに、いろいろな理由で行けなくなることがあります。
アーティストが体調不良になってしまって公演中止。
はたまた、自分や家族が風邪をこじらせってしまうことも。
悪天候で交通手段が使えず行けなくなることもありますよね。
そんなときに安心なのが、ライブや遠征に備えた保険です。
ホテル代や交通費、チケット代など、思わぬキャンセル費用をカバーしてくれるものがあります。
ここでは、公演中止や自己都合、悪天候など、それぞれのケースで使える保険をわかりやすくまとめてご紹介します。
ライブ中止でホテル代や交通費が補償される保険はある?
遠征の時に困るのが、ライブが中止になったときのホテル代や交通費のキャンセル料。
チケット代は返金されても、宿泊や飛行機のキャンセル料は自己負担。
ライブの前日や当日だとキャンセル料も高額なので不安な人も多いのではないでしょうか。
こうしたケースに対応できるのが Travelキャンセル保険 です。
注意が必要なのが、すべての商品がライブやイベントの中止が補償対象になっているわけではないという点です。
たとえば、大手旅行会社JTBが提供しているキャンセル保険。
「加入者本人や家族の病気・ケガ」「天災や交通機関の遅延」などが主な補償対象となっています。
アーティスト側の体調不良などによる公演中止は対象外となっています。
チケット代を補償してくれる保険はある?
通常、アーティスト側の都合――たとえば体調不良などでライブが中止になった場合、チケット代は主催者側から払い戻しされるのが一般的です。
ですので、このケースでは保険を利用する必要はほとんどありません。
一方で、自分や家族の事情でライブに行けなくなった場合は、当然ながらチケット代を返金されません。
そんなときに役立つのが 「チケットガード」 という保険です。
チケットガードは、本人や家族の体調不良、急なケガ、子どもの発熱などでライブに行けなくなったときにチケット代を補償してくれるというものなのです。
そして、注意点としてこの保険の対象はあくまでチケット代のみ。
ホテル代や交通費などのキャンセル料は補償されないため、遠征を予定している方はその点を踏まえて利用する必要があります。
詳細は後述します。
旅行会社が提供するキャンセル保険の特徴と注意点
JTBなどの大手旅行会社でもキャンセル保険が用意されています。
旅行を申し込むときにオプションとして加入できるケースが多いです。
ただし、ここで注意しておきたいのは 補償の対象となる理由 です。
旅行会社のキャンセル保険では契約者本人や家族の体調不良や入院などが補償対象。
一方で、キャンセルの理由がライブ中止の場合は補償の対象外となっているものがほとんどなんです。
保険の契約をする前に「イベント中止」が補償対象かどうかを必ず確認するようにしましょう。
本人・子供・家族・同行者の風邪など体調不良は補償される?
ライブ当日、急な体調不良で予定通り参加できなくなることがあります。
Travelキャンセル保険やチケットガードでは、本人だけでなく、子供や家族・同行者の風邪などの体調不良でも補償の対象です。
ただし、単に「少し風邪っぽい」「病院には行かずに家で寝ていた」といった場合は対象外。
あくまでも、通院や入院がともなった場合のみです。
保険金請求の際には、領収書などの通院記録が必要となります。
医師の診断書が必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。
台風や大雪など悪天候での交通遅延・運休は補償対象?
公演日に台風や大雪などの悪天候で公共交通機関が遅延・運休した場合。
泣く泣く現地入りをあきらめないといけない時は補償の対象となるのでしょうか。
上述したTravelキャンセル保険やチケットガードでは、台風などの悪天候で交通機関が2時間以上遅延した場合、補償対象となっています。
旅行キャンセル保険|ライブ中止・体調不良・悪天候も補償対象
マイシュアランスが提供するTravelキャンセル保険は、ライブが中止になった場合でもホテル代や交通費などの遠征費用をカバーしてくれる保険です。
さらに、ライブ自体は開催されるものの、自分や家族の体調不良、悪天候による交通遅延など、思わぬ理由で旅行やライブに行けなくなったときにも備えることができます。
ここでは、この保険の保証内容や対象となるケース、マイシュアランスという会社の特徴、保険料の目安について詳しく解説していきます。
マイシュアランスの「Travelキャンセル保険」とは?
マイシュアランスの「旅行キャンセル保険」は、ライブ遠征をキャンセルせざるを得なくなった場合に、かかった遠征費用のキャンセル料を補償してくれる保険です。
補償の対象となるのは、例えば次のようなケースです。
✔ 推しが体調不良になりライブが中止になった
✔ ライブ自体は予定通り開催されたものの、自分や家族・子ども・同行者の体調不良で参加できなくなった
✔ 大雨などの悪天候によって新幹線が運休・大幅遅延し、現地に行けなくなった
このような理由で旅行をキャンセルした場合、ホテル代・飛行機代・新幹線代などの旅行費用にかかるキャンセル料が補償されます。

「道路が渋滞して飛行機に乗り遅れた」は対象外だよ~。
ただし、ライブのチケット代は補償対象外です。
ライブが中止になった場合、主催者側から払い戻しが行われるケースがほとんど。
一方で、体調不良などの自己都合や悪天候などによる遅延で行けなくなった場合、チケット代はTravelキャンセル保険は補償の対象外となっています。
後述する「チケットガード」にダブルで加入しておくと安心です。
マイシュアランスとはどんな会社?
「マイシュアランス(Mysurance)」という名前はあまり聞き慣れないかもしれませんが、実は大手損害保険会社のグループ企業です。
損保ジャパンが100%出資して設立した会社で、旅行キャンセル保険やスマホ保険、火災保険などを主に取り扱っています。
損保ジャパンは日本国内でも最大手の保険会社のひとつ。
そのグループ会社が提供しているサービスなので、信頼性や安心感の面でも心配はありません。
設立は2018年と比較的若い会社ですが、裏側には大手保険会社のしっかりとしたバックアップがあるので安心してよいと考えます。
旅行会社経由のキャンセル保険も内容は同じ
楽天トラベルや日本旅行、HISといった大手旅行会社のホームページでも「Travelキャンセル保険」が紹介されていますが、実際にはこれらはすべてマイシュアランスが提供している商品です。
旅行会社のページからも申し込みが可能ですが、補償内容はマイシュアランスの公式サイトで直接申し込む場合と同じです。
旅行会社を通すと保険料が変わるということもありません。
つまりどこから加入しても保険の中身は変わらず、補償される範囲や条件も同一となっています。
旅行会社経由だと旅行予約と一緒に申し込みできるメリットはありますが、「保険の内容が旅行会社ごとに違う」というわけではなく、実際はマイシュアランスの商品が利用されていると覚えておくと安心です。
保険料の目安
Travelキャンセル保険の保険料は、申込時に旅行代金を入力し、その金額に応じて自動的に計算されます。


旅行代金が高くなるほど、補償される金額も大きくなり、その分保険料も上がる仕組みです。
たとえば以下のような目安になります。(2025年10月時点)
◆旅行代金 5万円の場合 → 保険料は1,270円
◆旅行代金 10万円の場合 → 保険料は2,530円
◆旅行代金 15万円の場合 → 保険料は3,800円
旅行キャンセル保険って必要?
旅行キャンセル保険が必要かどうかは、予約している内容によると個人的には考えます。
たとえば、LCC(格安航空会社)の航空券や早割系の航空券は、キャンセルや払い戻しができなかったりキャンセル料が高額のケースが多いため、万一行けなくなったときに大きな損失となります。
こうした場合にはキャンセル保険をつけておくと安心です。
一方で、ホテルの予約が直前まで無料キャンセルできるプランだったり、「ライブが中止になっても観光旅行として楽しもう」と最初から割り切っている場合には、保険をかけない選択も現実的です。
少しでも抑えたい遠征費用。
チケット代・ホテル代・交通費、さらにはグッズ代やライブに着ていく洋服代。
それに加えて保険料まで上乗せするのは躊躇してしまいますよね。
近年、ライブの中止が増えてきています。
そんなときに「もし行けなくなったときにどのくらいの損失が出るか」「それがどれくらい納得できるか」を基準に判断するのがおすすめです。
よく言われるのが「保険料=安心料」というもの。
わずかな金額で安心を買ったと思えるなら保険に加入するのがいいかもしれません。
チケットガード|体調不良や悪天候のときのカバー


Travelキャンセル保険とは異なり、チケット代のみを補償してくれるのがチケットガードという保険です。
ここでは、チケットガードとはどんな保険なのか、加入方法や保険料の目安、ファンクラブチケットの場合の対応などをわかりやすくご紹介します。
「チケットガード」とは?
チケットガードは、ライブやイベントに参加できなくなった場合にチケット代を補償してくれる保険です。
補償の対象となるのは主に以下のケースです。
✔自分や家族・子ども・同行者の体調不良
✔台風や大雪などの悪天候による交通の大幅遅延・運休
✔急に出張が入ってしまった
チケットガードはチケット代に特化した補償で、ホテル代や交通費は対象外です。
また、アーティスト側の都合でライブが中止になった場合は、主催者側から返金があるのでこちらも対象外。
あくまでも自分都合で行けなかった場合に役立つ保険となっています。
チケットガードの加入方法
チケットガードへの加入は、購入したチケットの販売元や公式サイトから手続きを行うのが基本です。
対象となる主な販売元には以下があります。
✔チケットぴあ、e+(イープラス)、楽天チケットなどチケットサイト経由:公式サイトや購入画面から申込可能。購入と同時、もしくは購入後一定期間内で手続きが必要。
✔エポスカード:エポスカードが提供している「エポトクプラザ」というコンサートや舞台のチケットサービスから購入した場合に加入可能。
エポスカードの詳細はこちらから➡最短即日発行!エポスカード
✔チケット流通センター:公式サイトや購入画面から申込可能。購入と同時、もしくは購入後一定期間内で手続きが必要。
チケット流通センターから購入した二次チケットでも加入できる点は、個人的には意外でした。
流通センターは二次販売なので、チケットによっては定価より安い場合もありますが、高額になることも多いため、こうしたチケットでも補償できるのは驚きです。
ファンクラブチケットでも加入可能?
チケットガードの公式ページには「ファンクラブチケットの場合は加入可能/不可能」といった明確な表記はありません。
ゆえに、ファンクラブで購入したチケットにはチケットガードを付けられないと考えたほうが良いです。
一部のファンクラブチケットでは、チケットガードに申し込みができる場合もあるようです。
必ず各ファンクラブのチケット購入ページで、加入の可否や手続き方法を確認するようにしてください。
もしファンクラブで購入したチケットに行けなくなった場合は、ファンクラブのリセールサービスを通して手続きを行うと良いでしょう。
保険料の目安
チケットガードの保険料は、購入したチケット代金に応じて変わります。
以下の表では、チケット代ごとの保険料の目安をわかりやすく示しています。
ご自身のチケット代と照らし合わせて、加入の参考にしてください。


ライブ中止・体調不良などに備える保険まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はライブが中止になったり、体調不良などでライブに行けなかったときに備える保険についてまとめました。
【Travelキャンセル保険】
◆遠征費、ホテル代、交通費などが補償対象
◆ライブが中止になった場合でも、旅行キャンセル費用として保険金が支払われる
◆チケット代は対象外
【チケットガード】
◆自身や家族・同行者の体調不良、悪天候などでライブに行けなくなった場合に、チケット代のみを補償
◆ライブ自体が中止になった場合は対象外(主催者側からチケット代が返金されるため)
◆自分側の都合で行けなくなった場合の安心材料として活用できる
まとめると、遠征費やホテル・交通費はトラベルキャンセル保険で、チケット代はチケットガードでカバーするのが基本の考え方です。
両方を組み合わせることで、万が一のライブ中止や体調不良、悪天候にも幅広く備えることができますよ。



最後までお読みいただきありがとうございました。